職務経歴書を書く前に|厚労省様式の4欄で事実と根拠を分ける
職務経歴書は、勤務先ごとに「期間」「会社名・所属・職名(雇用形態)」「職務の内容」「学んだこと・得られた知識」を書けば骨組みができます。厚生労働省のジョブ・カード様式2「職務経歴シート」がこの4つの欄でできています。数字は、自分で根拠を確認できたものだけを書きます。
厚労省の様式は4つの欄でできている
厚生労働省の「マイジョブ・カード」では、ジョブ・カード様式と、それに準拠した履歴書・職務経歴書の様式をPDFとExcelで配布しています(2026年10月3日確認)。様式2「職務経歴シート」の表は次の4列です。
| 欄 | 様式の注意事項に書かれていること |
|---|---|
| 期間(年月〜年月、何年何ヶ月) | 原則として会社ごとに記入する |
| 会社名・所属・職名(雇用形態) | 所属や職務が変わるごとに記入する。まとめてもよい |
| 職務の内容 | 従事した職務とともに、可能な限り果たした役割、貢献したことを書く |
| 職務の中で学んだこと、得られた知識・技能等 | 本人が記入する |
注意事項には、このシートは応募書類として社外で使う場合があることに留意して書く、ともあります。社内の呼び方や略称、顧客名をそのまま書くと、読む人に伝わらないうえ、守秘の問題も出ます。
紹介会社や応募先が書式を指定しているなら、その指定に従います。指定がなければ、この4列で下書きを作ってから自分の書式に移すと、書く順番に迷いません。
4列の外に、根拠と未確認の列を足す
様式の4列には、数字の根拠を書く欄がありません。下書きの段階では、勤務先ごとに次の5行を手元で埋めます。
| 項目 | 手元に書くこと |
|---|---|
| 在籍期間・雇用形態 | 開始・終了年月、契約上の区分 |
| 所属・担当業務 | 部署名又は業務の範囲。顧客は特定しない |
| 役割・担当範囲 | 自分が判断・実行したこと、チームでの役割 |
| 実績の根拠 | 数字、対象期間、確認できる本人の資料 |
| 未確認・開示しないこと | 数字の確認先又は守秘上書かない内容 |
売上や改善率を思い出せないとき、推測で埋めると、面談、応募書類、面接で説明が食い違います。給与明細、評価資料、本人の業務記録など、自分で確認・説明できる資料だけを根拠にし、曖昧なら「数値を確認中」と残します。会社の秘密情報や未公表の数値を持ち出す必要はありません。
架空例として「問い合わせ対応を担当」と書くなら、「いつ、どの範囲の問い合わせを、何人の体制で担当したか」を自分の記録で確かめます。初回相談でも、確認済みの事実と、数字を確認中の箇所を分けて伝えます。
会社に内容を確認してもらう欄もある
様式2の2枚目には、期間・会社名・所属・職名と職務の内容を会社が確認し、確認した担当者の役職・氏名を書く欄があります。注意事項によると、この確認は主に在職者が離職するときに応募書類として使うためのもので、可能な範囲で行うものです。会社の確認を受けていない場合は、1枚目だけを応募書類として出します。
在職中で転職活動を勤務先に知られたくないなら、会社の確認は使わず、1枚目だけで足ります。退職が決まった後に頼むかどうかは、勤務先との関係を見て自分で決めてください。
公開プロフィールと応募書類を混ぜない
職歴の空白、短い在籍、異動、雇用形態から、有利・不利を一律には決められません。説明しにくい箇所は、時期と自分が説明できる事実にとどめます。
紹介会社の公開プロフィール、スカウト用の情報、応募先へ送る職務経歴書は、同じ内容・同じ更新時点とは限りません。書類を直した日、応募先に送った書類の版、送付日を別に記録します。応募済みの企業があるとき、プロフィールを直しただけで書類が差し替わったと決めつけず、担当窓口に確認します。スカウトで何が企業に見えるかは情報が渡る4つの場面、求人ごとの書類版と応募経路は一経路で応募する確認で残せます。
応募先に合わせる前に確認すること
応募先の求人票を読み、業務内容、就業場所、就業時間、賃金などで聞きたい点を別にメモします。募集時に明示されることになっている項目は求人票で確認する労働条件にまとめました。書いた事実がその求人に合うかを、このサイトで判定することはありません。面接で話す内容も、書類の実績を盛らず、応募先の業務で確かめたい条件へつなげます。
参考資料(確認日: 2026年10月3日)
- 厚生労働省「ジョブ・カード様式のダウンロード」(マイジョブ・カード)、同「様式2 職務経歴シート」(PDF): 欄の構成と注意事項を確認。職務経歴書の書き方の評価や選考結果は対象外。
- 勤務先ごとに期間・会社名・所属・職名(雇用形態)を確認する
- 職務の内容と、果たした役割・貢献を、秘密情報を除いて書く
- 実績は数字と確認できる根拠を対にし、確認できない数字は空欄にする
- 公開プロフィールと応募書類を分け、送った書類の版と送付日を記録する